› 大津市の行政書士 こうたん日記 › 2010年07月02日

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Posted by 滋賀咲くブログ at

2010年07月02日

経営者の頭の中の整理~強みの要素~

あなたのご訪問に感謝です!
一日中、調べ物とヒヤリング録音の聞き直しをしていた
滋賀県大津市で行政書士をしてる中島です。


現在、知的資産経営報告書の作成支援をしている会社。

先週、2回目のヒヤリングが終わり、
その整理をしていました。

1回目は社長自身の会社のこれまでの歴史や、
取扱商品・サービスについてお聞きしました。

それを受けて、公的機関の統計や業界について調べ、
強みを数値化する際の根拠となるデータを抽出。

そして2回目は、さらなる強みの聞き出しをし、
その強みが生まれる理由などもお聞きしました。

で、財務諸表だけでは表すことのできない
「見えない強み」をいかに数値化して表すことができるか。

さらに、その強みとその形成過程の努力や工夫が、
ストーリーとしてつながり、利益に結びついているか。

これらを検証していきます。


今日は、その前段階として、前回のヒヤリングで
録音したものを聞き直しメモ漏れを埋めたり、
財務諸表から読み取れる強みとヒヤリング内容の
付き合わせ等をしてました。

社長の頭の中を、いかに上手く聞き出せることができるか。

単に「強みは何ですか?」と聞いても出てきません。

いろいろ駆使しながら聞き出し、社長の頭の中を
見える化していきます。

そうして事業の流れを「セグメント分析表」という形で
図式化するわけです。

前回のヒヤリングの最後に、
簡単に図式化したものがこれです↓
知的資産経営セグメント分析

①経営理念・方針
 ↓
②マネジメント(≒努力や工夫)
 ↓
③技術・ノウハウ・ネットワーク(≒○○力)
 ↓
④商品・サービス

という事業の流れでを4つのセグメントに分けます。

①⇒④が事業の流れですけど、ヒヤリングは④から聞いていきます。

まだ補完しないといけない点もあったり、
フローの論理性の検証もしないといけませんが。。。

そして、項目立てた「強み」や「努力や工夫」を、
いかに数値を使って表すか。

ここも、支援者たる僕らの腕の見せ所です^^


2回のヒヤリング段階なので、まだまだこれからですが、
知的資産経営報告書が出来あがった際には、
こんなお言葉をよくいただきます。


・今までの取り組みや頭の中が整理できた。
・何に経営資源を投入したらいいかはっきりした。
・新規開拓の際に、自社を論理的に説明できる。
・迷った時の羅針盤になる。
・自分の考えや会社のことなど、従業員との共有出来る。

などなどです。

たしかにそれまでにかなりの労力は使いますが、
喜びの声をお聞いた時の嬉しさはこの上ないです。


企業が持つ「競争の源泉」。

そこには必ず何らかの「見えない強み」「知的資産」があります。

例えば組織力、人材、技術、経営理念、顧客等とのネットワークなど、
財務諸表には表れてこない目に見えにくいモノです。

また、それを構築するための「努力や工夫」といった
マネジメントが存在します。

それらがいかにして繋がっているのかを
価値創造のストーリーとして表す。

そして、それらの強み(知的資産)をしっかりと把握し、
活用することで業績の向上や、会社の価値向上に結びつける。

これが「知的資産経営」なんですね。


先日も、僕のHPをご覧になり、さらに
そこでアップしている作成事例をご覧になり、
自社でも作ってみたいのでお願いしたい
というお話がありました。


こういうご支援をさせていただくことで、
元気になって頂くことができれば幸いです。

【参考サイトご紹介】
知的資産経営ポータル(METI/経済産業省)
知的資産経営のすすめ-近畿経済産業局
知的資産経営の支援-中小企業基盤整備機構
知恵の経営のススメ-京都府HP
など。


今日も読んで頂きありがとうござます!!