2010年02月26日

知的資産経営と事業承継

あなたのご訪問に感謝です!
ちゃんと寝過ごさず、神戸にたどり着いた
滋賀県大津市で行政書士をしてる中島です。

朝からあいにくの雨・・・

でも、朝一から大津警察署へ。
道路使用許可の申請です。

これについては、また後日出来れば。

そのあと、午後から神戸へ。

兵庫県行政書士会が主催の知的資産経営の研修です。

講師は、このブログでもおなじみの
知的資産経営の権威こと、中森孝文准教授


以前、中森先生から別件で電話がかかってきた際に、
「26日の研修に行きますよ~」とお伝えすると・・・

「こうたんらは、もう来る必要ないでしょ(笑)」と。


でも、今回は、事業承継に活用という切り口でもあり、
また、違う角度から新たな発見があるかと思って参加。

一番前の席に、僕とたにやんさんが陣取ると・・・

案の定、よく当てられました(笑)


詳しい説明は長くなるので省略しますが、
まず事業承継において、何を承継するのか。


大きく分けると、2つの側面があります。

財産の承継事業の承継

財産の承継に関しては、相続等も絡みます。

この場合のその対象となるのは、
いわゆるオンバランスの貸借対照表の財産

オンバランスに関しては、僕らなんかより
強力な専門家がいますよね。

そうです、税理士さんです。

たいていの企業だと、税理士さんがいらっしゃるので、
この財産に関しては、いろいろアドバイスも頂けるかと。


でも、事業の承継、とりわけ経営の源泉となると・・・

お金や形で表せない、見えない経営資源の承継です。

企業文化・経営理念・人材・人脈・ネットワーク・
組織力・ノウハウ・アイデア・技術・・・

そうです。

見えない経営資源=知的資産の承継ですね。


昨日25日のメール配信で、「100年企業の共通点」
という内容のメールをしました。

くしくも、今日の研修でも老舗企業についても
多く触れられました。


その中で、100年以上の老舗企業が考える強みって
何だと思います??


帝国データバンクの調査によると、

1.信用
2.伝統
3.地域密着
4.信頼が厚い
5.顧客の承継
6.技術の承継
7.品質
8.社歴の長さ
9.仕入先の承継
10.オーナー企業
11.安定
12.物的資産が多い
13.社風
14.進取の気性がある
15.保守性
16.従業員の層が厚い
17.その他

となっています。
これをよく見ると、12.以外はすべて無形の資産です。


「老舗企業が考える今後の生き残りのポイント」においても、

1.信頼の維持
2.進取の気性
3.品質の向上
4.地域との密着
5.伝統の継承
6.技術の継承
7.顧客の継承・・・

と続きます。

事業承継というと、とりわけ株式をはじめとする
有形資産の承継について語られがちです。

しかし、経営の源泉は見えない資産・無形の強みです。

どうやってその企業が発展していったのか、
そのための工夫や努力、その結果得た強み、
その強みをどのように活用したか・・・
そこに、どのようなストーリーがあったのか・・・

事業承継には、この知的資産経営が必須になってきます。

・どれだけ強み(力)があるのかというストック
・そのストックを作るフロー
 >得るための努力(川上側のフロー)
 >そのストックの活用(川下側のフロー)

そして「見えない強み」やそのための努力・取り組みなどを、
どのような指標=KPIで表し、見える化していくか。


この分野のお手伝いをするのが僕らの役目ですね。


知的資産経営の活用方法には、
顧客開拓・融資・社内共有・リクルートなど色々ありますが、
この事業承継にも非常に有効に活用することが出来ますね。


今日も読んで頂きありがとうござます!!



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