ストーリーとしての競争戦略 要点その1

こうたん

2011年05月08日 22:50

あなたのご訪問に感謝です!
昨日今日はゆっくり過ごしてしまった
滋賀県大津市で行政書士をしてる中島です。


「ビジネス書大賞2011」で大賞に選ばれた
「ストーリーとしての競争戦略-優れた戦略の条件」


このブログでも何度も登場してきています。

知的資産経営と親和性が高いどころか、
知的資産経営を理解するうえでもかなり参考になる本。

ただ、全7章構成で500ページもあり、読みごたえたっぷり。


そこで、その要点だけを章ごとに7~8回くらいに分けて、
箇条書き的にまとめてみたいと思います。

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第1章 戦略は「ストーリー」
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論理が重要
 ・「AならばBである」というように2つ以上の思考や
  現象をつなぐ理由づけ
 ・「what」・「how」・「when」ではなく「why」

戦略の2つの本質
 ・「違い」をつくって、つなげる
  >「違い」・・・競合他社との違い
  >「つながり」・・・2つ以上の構成要素の間の因果論理

長期利益の実現
 ・個別の「違い」がつながり、組み合わさり、相互に作用


ストーリーとは
 ・ストーリーとしての戦略は、「違い」と「つながり」という
  2つの戦略の本質のうち、「つながり」に軸足
 ・2つ以上の構成要素のつながり


競争戦略の構成要素
 ・「誰に」、「何を」、「どうやって」提供するかについての
  企業のさまざまな「打ち手」
 ・さまざまな「打ち手」は競合他社との違いを
  つくるものでなくてはいけない


ストーリーとしての戦略
 ・さまざまな打ち手を互いに結び付け、顧客へのユニークな価値提供と
  その結果生まれる利益に向かって駆動する論理
 ・要素の間にどのような因果関係相互作用があるのか
 ・戦略の流れ動き
  >構成要素が巻き起こす「流れ」や「動き」
 ・問題にするのは「why」、つまり「なぜ~~できるのか」
  >「why」の線は1本ではない
 ・打ち手の時間的展開に注目


ダイナミック・・・「動きが見える」
 ・向こう3年から5年の戦略ストーリーが動画として見えるか


テンプレートではない
 ・バリューチェーン

 【企画開発⇒仕入調達⇒製造⇒出荷物流⇒販売⇒アフターサービス】

  >本来は異なった活動の「つながり」を理解するもの
  >このフレームワークはほとんど、企業のさまざまな活動を
   分類・整理するだけのテンプレートとして使われている現状

 ・SWOT分析

  >何を自社の強みとないしは弱みと見るか、何が脅威で何が機会なのか、
   こうしたことは実はきわめて高度な論理と判断が必要なはず
  >自社の「強み」と「弱み」の間にある因果論理については
   分析者の目をふさいでしまう

  >ある部分での「弱み」が、別の部分での「強み」をもたらしていると
   いうことは、優れた戦略がしばしば含んでいる因果論理


戦略ストーリーの共有
 ・自分の仕事がストーリー全体の中でどこを担当しており、
  他の人々の仕事とどのようにかみ合って、ストーリーの動きとどのようにつながり、
  どのように自分の仕事が最終的なアウトプットに貢献しているのか
 ・そのストーリーが組織の人々で丸ごと共有されていることが重要

 【ストーリーで戦略の実行にかかわる人々を鼓舞する】


知的資産経営でいうとことの「価値創造ストーリー」、
つまり構成要素である「知的資産」がどのように論理的に
つながっているのか。


この本でも「つながり」、「時間的展開」が重要で、
「なぜ」の繰り返しといっていますね。

僕らがヒヤリングする際のポイントもここです^^


ということで、続きはまた(^-^)y


今日も読んで頂きありがとうござます!!


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